ドライマウスとは口腔乾燥症のことです。口腔内の乾燥の原因が、食後すぐの歯磨きや、歯磨き剤に含まれている合成界面活性剤による口腔内局所だけの問題であれば、それだけを正せばすぐに症状の改善が期待できます。でも口と全身は離れていませんから、全身の問題としてとらえなければいけない場合もあるのではないでしょうか。
ドライマウスについて
症状
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- 口が乾く、口の中がネバネバする、 口角炎がよく出来る
- 舌がザラザラする、舌が痛い、舌がひび割れる、乾燥がもっと進行すると舌がツルツルになる
- 入れ歯が合わず、痛い（入れ歯と歯肉の間にクッションとなる唾液が少なければ入れ歯も適合せず、痛みもでやすくなります）
- パンやビスケットが食べにくい、食べられない、食べ物の味がおかしくなる
- 口臭がひどい
- 頬の粘膜が赤くただれる、唇が乾燥する、唇がひび割れて痛い
（口唇には唾液腺も脂腺もなく、口唇がうるおっているのは唾液の働きなのです） - 夜眠ると口がカラカラになるので眠れない
原因
■ 水分が減った人（唾液を作る能力は正常なのに、体の水分が減って口が乾く）
- 病気のため尿が出過ぎる場合（多尿） 糖尿病、尿崩症
- 尿量を増やす薬を服用している場合 利尿剤（心臓疾患、手足のむくみ）
- 人工透析
- 口呼吸、鼻炎
- 下痢
- 発汗過多
- 熱生疾患
■ 唾液を作る能力が低くなった人
- 加齢（ 80 歳では若い時より平均 25 ％減少）
- 薬の副作用： 降圧剤、抗うつ剤、抗不安剤、利尿剤、抗不整脈剤、抗コリン剤、抗テンカン剤、筋弛緩剤、抗アレルギー剤、抗ガン剤、睡眠薬､抗ヒスタミン剤、胃薬、消炎鎮痛剤、気管支拡張剤、抗けいれん剤、抗パーキンソン剤
- 唾液腺の病気 唾液腺炎、唾液腺腫瘍
- ストレス、更年期障害、放射線治療
- シェーグレン症候群（免疫機能異常）
- 脳血管障害，肝疾患、甲状腺機能異常
■ 生活習慣から見た原因となる要因
- 生水を飲まず、湯冷ましやお茶ばかり飲んでいる（緑茶、ウーロン茶はとても乾燥を引き起こします）
- 喫煙（ニコチン、タールは粘膜の血管を収縮させ、その結果乾燥が生じます）
- 飲酒（お酒は水分ですが、利尿作用などでより乾燥を起こすのでウィスキーの水割りを飲んでも生水を飲まなければなりません）
- 精神的ストレス、緊張
怖いテレビを見ていると手に汗をかき、口の中はカラカラになります。今は日常がストレスの毎日になっていることが多く、悩んだり、心配や、不平不満があれば、当然唾液の分泌が抑制されます。
ドライマウスの簡単な自己診断
料理用の計量カップかなければペットボトルのキャップをご用意ください。
ガムを咬んで３分間に出た唾液量が５ミリ以上なら正常。
（ペットボトルのキャップ一杯が約７ミリぐらいです。）
なにもしないで３分間唾液を出してください。３ミリ以上であればOKです。
（ペットボトルキャップ半分ぐらい）
これは一応の目安ですが、この数値以下なら唾液分泌量は減少しています。
また出来るなら透明なコップに唾液で唾液の色を見てください。
透明なら正常。白く濁っていたり、赤かったり、黄色かったら、何か問題があります。
ドライマウス治療
（約６０分 ２１,０００円[税別]）
・唾液分泌能力検査
・唾液生理機能検査
・口腔内乾燥度検査
・検査結果にもとづき指導とアドバイス
・口腔内検査とブラッシング指導
・デンタルペーストを使っての口腔内清掃
・保湿洗口液と商品紹介
