食後の歯磨きについて

食後すぐの歯磨きはなぜ良くないのでしょうか

-その1-

私たちの口には食後、 自然に口の中を浄化する能力があります。これもひとつの免疫力です。
食べてすぐ磨く人と、すぐには磨かず自然な浄化能力にまかせる人と、どちらがその力が発揮されやすいでしょうか?
食後には唾液中のpHが下がり歯が溶け出すと言われますが、これをもとに戻す自然な力もあるのです。

-その2-

食後には胃腸が消化吸収するため多くの水分や血液を必要とするためお口の中も乾いてしまいます。
さらにpHも下がっていますが、この状態でも歯を守るため唾液の成分が順応しているのに、歯磨きをしてその唾液を失うだけでなく歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤が唾液の分泌を阻止しサッカリンや防腐剤で粘膜も傷つけているのです。
この3つには発がん性もあることが指摘されています。
あなたが今お使いの歯磨き粉は安全なものでしょうか?商品の成分表を購入時に確認していますか?

-その3-

お口の中に何か異物を入れると唾液がたくさん出ますね。
つまりすぐに磨かなければ唾液が出ますから、食後にはエチケットとして前歯だけを磨くとか、フロスをする、ガムを咬むなどで十分です。
食べかすが歯垢になるのは10時間以上かかりますから、起床後と寝る前にしっかり磨けていれば心配はいりません。

一日のブラッシングはどうすればいいのでしょうか?

一日の中で一番お口の中に細菌が多いのは何時でしょう?
答えは起床時です。
では、一日の中で一番お口の中に細菌が少ないのは何時でしょう?
答えは食後すぐです。
なのに多くの人は一番きれいな食後に歯を磨きますね。
世界の他の国でも食後すぐの歯磨き習慣があるのはほんの数か国だけです。
アメリカでもすぐのブラッシングはしていません。その代り唾液の分泌をうながすためのガムを推奨しています。

虫歯の原因は砂糖とブラッシングにだけ原因がある?

歯は木に実っているリンゴやみかんと一緒です。
果実も葉も茎や枝をとおして木から栄養を補給され生きています。
この補給に問題が起こると中から腐ったり、成分に問題が起こり弱ります。
歯は骨と歯肉におおわれ栄養を補給されています。神経、血液、リンパ液も通っています。
ここに問題が起こると歯の質、成分に影響し中から腐ったようになり虫歯や過度の摩耗が起こります。
果実は外から虫に食われることもありますが、お口の中に唾液がたくさんあれば外からの虫歯にはなりにくいのです。